レクイエム~光と闇の向こうへ
今年の夏のこと、忘れられない
出逢いと別れがありました。
不思議なほど過去生での体験が
シンクロした、私より ひと
回り以上も年下の女の子・・・
彼女が亡くなる少し前にご縁が
つながり、短い期間でしたが、
信じられないくらい濃い時間
を共有しました。
その頃私は、これから自分が
本当に目指している世界を、
人形で表現していくためには、
自分の醜い面や汚い面、 思い
出したくもないような闇の部分
を全部さらけだし、人形にして
みることが必要なのだと感じて
いました。
今までタブーとしていたある種
グロテスクな人形を作ることが、
過去の自分への弔いになるんだ
と姉や友人からも云われ、そこ
を通らねば、先に進めないのだ
とわかっていながら、なかなか
手を動かすことができないで
いました。
それがなぜなのか、彼女と会った
瞬間に、はっきりしたのです。
「ああ、私は今までレクイエムの
人形は、自分のために作るもの
だと思ってきたけれど、そうじゃ
なかったんだ。
レクイエムは、彼女にとっても
必要なものだったんだ」と。
彼女は過去と訣別しようと、
必死で自分と戦っていました。
私も同じように、過去生の自分を
清算するために、今まで以上に
深く自分と向き合う時を迎えて
いました。
例えどんなに汚い面があっても、
だめな部分があったとしても、
今のあなたが大好きだよ。
いいところも悪いところも全部、
ありのまま丸ごと抱きしめよう。
自分にそう言ってあげられる私
になれた時、初めて目の前にいる
人に対しても、同じように抱き
しめてあげることができるんだ。
それを頭ではなくハートで教えて
くれたのが、彼女でした。
彼女が旅立ったという知らせを
受けた後、私の頭にパン!と強い
光を放って、ひとつのイメージが
浮かび上がってきました。
それは、大きな白い羽根をつけた
天使の女の子・・・
それまでは、過去の闇を弔う人形
を作ろうとしていましたが、もう
一体作る!と、心に決めました。
彼女のために、次に生れ変わる
世界では何の心配もなく、
ただ自分らしく、思う存分に
羽ばたいていけるように。。。
そう願いをこめて、その日から
私は、二つの人形を同時進行で
作り始めました。
そうして完成したのが、
この二体です。
『 レクイエム #1』
底知れないほど深い、深い
空虚な穴・・・
本当は、生まれた時から
ずっと気づいていた
人を喰らっても、物を
喰らっても、 決して
満たされることはないだろう
この手で腸(はらわた)を引きずり
出そうが、欲望も憎悪も殺意も
絶望も自虐も哀しみも、この身
から消えてなくなることはない
だろう
いまに声が嗄れようと、涙が
涸れようと、この慟哭の衝動が
尽きることはないだろう
私が、私を弔うその日まで・・・
『 I Can Fly
~光射す方へ・・・』
私は飛べる 今度こそ
私は飛べる どこまでも
光射すあの空へ、そしてもっと
その先の、光あふれるあの場所へ・・・
私には、決して折れない翼がある
だから、いつだってまた会えるよ
さあ、いま笑顔で旅立とう。。。
Mちゃん、ありがとう。
あなたのおかげで、新たな道を
歩きだすことができました。
私はあなたのことを、ずっと
ずっと忘れないよ。。。
Toshie∞Haltia*Harmonia
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